この記事では休校期間中の注意点について、特に受験学年にあたることをまとめました。以下の通りです。
② 受験学年に言えること
②A 入試制度が変化するかも知れない。
②B 塾・予備校のカリキュラムが例年通りに進まない。
②C 英語検定試験や模擬試験の開催予定が変わるかも知れない。
全て憶測がですが、可能性として考えなくてはならないことだと思います。以下、上記3点について個別に説明いたします。
①A 入試制度が変化するかも知れない。
入試は各学校・大学などによって実施されます。そのため学校・大学の行事予定や学事歴が変わると、入試の予定も変わる可能性があります。また入試では、受験資格として各学校での教育課程の修了や一定の成績評価が必要な場合があります。
2020年4月から2020年度の学校教育は予定に基づいて充分に行われているとは言えません。
これが入試に何らかの影響を及ぼす可能性があり、各学校・大学などが公表する情報に注意する必要があります。
①B 塾・予備校のカリキュラムが例年通りに進まない。
塾・予備校も予定していたカリキュラムを満足に進められていません。
従来、受験生の多くは夏休みに塾・予備校の授業をたくさん受講していました。その受講やその他での自習が受験生の長い学習時間を保証する仕組みになっていたのです。
予断ですが2020年の「夏休み」は短くなりそうですね。4月から学校の授業が行えていません。7月下旬から8月にかけて、その分の授業実施が必要になる公算が大きいのです。
実際にそうなるとしましょう。塾・予備校での受験勉強は私的なものです。入試では受験資格として公教育の修了か、それと同等の認定が必要なのですから、学校に通う以上、7月下旬から8月にかけての学校の授業を受講しないわけにはいきません。「夏休み」に長時間の授業受講を前提とした塾・予備校のカリキュラムは変更を余儀なくされるでしょう。
①C 英語検定試験や模擬試験の開催予定が変わるかも知れない。
既に民間の検定試験、模擬試験の開催中止、予定変更が起きています。入試には民間の検定試験成績を利用する制度がありますが、その入試制度には当然、影響が出ますね。また模擬試験の実施も先行きが不透明です。従来、模擬試験は会場での一斉受験を前提としていました。それが難しいので、従来とは異なる仕組みが要ります。ただし、在宅受験で実施される模擬試験の成績がどれくらい信頼できるものなのか、不明な部分が多いと言えます。
以上です。
いかがでしょうか。2020年度の学校・大学の行事予定・学事予定が大幅に変わるので、2021年4月の入学に係る入試にも大きな変化が出るのは間違いなさそうです。この変化は誰も経験したことがないものです。そういった事態に際しては、確実な情報から始めて客観的かつ主体的に考える知的習慣が重要です。私たちは協力する必要があるでしょう。