ワクチンは2020年秋に間に合わない

米政府系研究所長、経済再開急げば「制御不能リスク」

楽観的な姿勢を貫くトランプ大統領と、医療政策の専門家らの温度差も際立った。ファウチ氏は「正しい方向に向かっているが、完全に制御できているわけではない」との認識を示し、検査体制のさらなる拡充を訴えた。共に証言した米疾病対策センター(CDC)のレッドフィールド所長も「まだ危機は脱していない」とクギを刺した。

ファウチ氏は新型コロナと確認されずに自宅で死亡する事例を挙げ米国の死者数は統計よりも「ほぼ確実に多いだろう」と指摘した。また2020年秋と見込まれる学校の再開までにワクチンや治療法を確立させるのは難しいと見通した。

※アメリカ合衆国の大学では秋からの学期のオンライン化が決まったところもあるようです。