「学校の新しい生活様式」

学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~「学校の新しい生活様式」~(文部科学省2020年5月22日)

学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~「学校の新しい生活様式」~(2020.5.22 Ver.1)別添資料

5月22日付けで文部科学省は、学校の衛生管理の観点から、「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル」を作成しました。このマニュアルを参考に、各学校は感染症対策に努めるようにとのことです。

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文部科学省が示したマニュアルでは、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が5月14日にまとめた「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」で示された、「特定(警戒)都道府県」「感染拡大注意都道府県」「感染観察都道府県」という区分が利用されています。マニュアルではこれらの区分を利用して以下の3つの「レベル」を設けています。

「レベル3」・・生活圏内の状況が、「特定(警戒)都道府県」に相当する感染状況である地域(累積患者数、感染経路が不明な感染者数の割合、直近1週間の倍加時間などで判断する。特措法第 45 条に基づく「徹底した行動変容の要請」で新規感染者数を劇的に抑え込む地域。)

「レベル2」・・生活圏内の状況が、
①「感染拡大注意都道府県」に相当する感染状況である地域(特定(警戒)都道府県の指定基準等を踏まえつつ、その半分程度などの新規報告者等
で判断することが考えられる。感染状況をモニタリングしながら、「新しい生活様式」を徹底するとともに、必要に応じ、知事が特措法第24条第9項に基づく協力要請を実施する地域)
及び
②「感染観察都道府県」に相当する感染状況である地域のうち、感染経路が不明な感染者が過去に一定程度存在していたことなどにより当面の間注意を要する地域

「レベル1」・・生活圏内の状況が、感染観察都道府県に相当する感染状況である地域のうち、レベル2にあたらないもの(新規感染者が一定程度確認されるものの、感染拡大注意都道府県の基準には達していない。引き続き感染状況をモニタリングしながら、「新しい生活様式」を徹底する地域)

このレベルに応じて文部科学省は学校での対応の例を示しています。

特に重要だと思われる事例の1つは、PDFの21ページから示された「密集」の回避についての事例でしょう。

上記写真は「レベル3」「レベル2」の状況下での40人規模の学級における教室の使用例です。40人の生徒全員を同一教室に入れることはできません。

上記写真は「レベル1」での同規模学級における教室の使用例です。

その他、部活動や給食についても取り組みや運用の例が示されています。給食についての説明など、事例の説明が充分に具体的ではないと思えるものもありますが、今後の学校運営について考える上で本マニュアルが指針になることが予想されます。

お時間に余裕があるときに、ご確認ください。

また東京都教育委員会や板橋区教育委員会、文京区教育委員会等で学校が使いやすい各自治体独自のマニュアルの策定があるかも知れません。

現時刻まで上記各教育委員会から具体的公表はありません。今後も注意するべきでしょう。