公立高、再開後も「授業に制約」

公立高、再開後も「授業に制約」7割超 本社が教委調査(日本経済新聞)

東京都は6月1日から都立高を段階的に再開する。ある学校では1週目は登校日を2~3日に絞り、午前と午後で分散登校させる。登校しない日や時間帯はオンラインなどで家庭学習を課す。

感染状況を見ながら登校日を徐々に増やす想定だが、副校長は「登校中の感染リスクを考えると、いつ元通りになるかは見通せない」と語る。

埼玉県教委の担当者は「当面は通常の1日6コマ授業は難しい。できるだけ不足を取り戻すよう、各学校に努力してもらうしかない」と話す。

授業時間確保のため、今年は夏休みが各地で短縮されそうだ。東京都立高は8月8~23日の16日間の予定。和歌山や岡山はお盆付近の9日間だけという異例の短さになる。学校行事の中止や土曜授業も広がる。

授業不足が大学受験に響くことを不安視する声は多く、夏休みに加え冬休みも短縮を予定する京都は「余裕をもった受験対策がとれないかもしれない」と懸念する。

年間の学習課程は、36道府県が「予定通り終えられる」としている。ただ授業のペースが戻らない中、実際に終わるかは不透明だ。大阪など7府県は「見通せない」、東京は「現時点では分からない」という。各地で消化しきれないケースが相次ぐ可能性がある。(記事)

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