米国で黒人男性が白人の警官によって窒息死させられた事件を皮切りに、世界中で人種差別問題への関心がますます高くなっている。日本ではこの問題といかに向き合えばいいかについての手がかりが、小熊英二氏によって紹介されている。(記事)
日本では西欧社会のように「人種」という概念ではなく「民族」という概念が、明治期の中盤に「人間の区分の仕方」として発明されたと小熊氏は述べており、この概念の特徴として「分裂を引き起こしたり一丸的な体制を乱したりする者たちが差別対象」となることが挙げられています。そして、そうした傾向は現代の日本でも見受けられる、と述べられています。
記事でも言及されていたように、日本国内には人種問題や民族問題が現に存在しており、そのことに対する認識を確立することが重要だと考えます。