今回は、こちらのブログ『大学の恩師に教わった、「なにがわからないか、わからない」ときの質問のしかた。』から、効果的な質問の仕方について学習していきます。
このブログで筆者は、恩師である大学の教授から受けた、「質問は、二台目の掃除機を買いにいくつもりでしろ」という教えを紹介しています。「二台目の掃除機を買いに行く」とは、どういうことなのでしょうか。
掃除機を買う時、単に店員に「掃除機を買いたい」と伝えただけでは、売り手は客の要望が分からず、結果自分の売りたい掃除機を勧めることになります。その商品が買い手の要望を完全に満たすとは限りません。しかし、買い手が「一台目の掃除機」を判断基準に、その満足な点、不満な点を伝えることができれば、売り手は「二台目の掃除機」として、そのニーズに合わせた商品を提案することができます。
同じように、勉強における質問も、ただ「わからない」と質問するだけでは、有用な答えは得られません(それでも、質問をしないよりはずっとマシですが)。どのようなアプローチで失敗したのか、そして可能であれば何が分からないのかをしっかりと伝えることで、質問の解決ができるようになる、という事です。
この教えを活かして、勉強における効果的な質問の仕方を考えてみます。
もしあなたが、なにか「わからない」ことに出会ったとします。このときまず大事なことは、「わからない」と誰かに言うことです。わからないことは決して恥ずかしいことではありません。学校の先生や、塾の講師など、問題を解決してくれる人は必ずいるはずです。
その上で、質問に対してより良い答えを得たいなら、「このようなアプローチではうまくできなかった」という「失敗」を一緒に伝えましょう。そうすることで、質問された人は、「なぜ失敗したのか」から出発して、質問の解決へと向かうことができます。もし「失敗」をしていなければ、まずは自分で手を動かして、「わからない」ことを解決する試みをしましょう。
もし余裕があれば、「何がわからないのか」を言語化してみてください。これがわかれば、あなたの理解を妨げる要因が明確になり、より的確な対処ができるようになります。
この記事が、あなたの学習の助けになれば幸いです。