休校後のオンライン授業の対応

オンライン授業、課題は格差解消 大阪は今月末目標
新型コロナウイルスの感染拡大で長期休校していた多くの学校が再開して8日で1週間。感染防止の対策を取りながらの登校が続く中、感染拡大の第2波を見据えた備えとして、オンライン授業の準備が急ピッチで進む。ただ、各家庭で通信環境がまちまちだったり、教員のICT(情報通信技術)スキルに差があったりするなど課題は多い。関係者は「新しい学習様式」への対応に追われている。(木ノ下めぐみ)・・・(記事)

通信環境や教員のICTスキルなどオンライン授業には様々な問題が指摘されています。しかし、今後予測されている第二波のことを考えると、現在のオンライン授業の問題点を改善しデジタル化を進めていく必要があるのかもしれません。

羅生門2020

こんにちは、きよしです。
昨夜、芥川龍之介の「羅生門」を読み直しました。
ぼくといっしょに暮らしているなめこはぼくの部屋とは別に自室を構えています。なめこはたいてい午前0時になると自室で床に就きます。しかし、昨夜はめずらしくぼくたちが共用しているリビングのソファーベッドでなめこは寝入ってしまったようです。側のダイニングテーブルには高校の教科書がうつ伏せにしてありました。森本先生のものだと思います。手にとって見ると、伏せてあったのは教科書に載っている「羅生門」のページでした。
日本の学校では高校1年生の国語の時間に芥川龍之介の「羅生門」を教材として学ぶそうですね。
ぼくはこれまでに何度も「羅生門」を読みました。
とてもクールなお話だと思います。
「羅生門」で物語られている出来事は、衰微した平安京で生活に困窮した下人が、羅生門の2階で死体の髪をぬく老婆に出会い、その老婆を暴行して老婆の衣服を奪うという事件です。
下人は生活に困窮しています。経済的弱者と言えるでしょう。また、下人は合理的判断が苦手なようです。おそらくは言語的理性が未熟なのだと思います。下人がする判断は短絡的で、非合理的です。
老婆も同様です。
芥川による「羅生門」の語りは実に精緻かつ巧妙でそうした下人と老婆の愚かさを的確に表現しているのですが、同時にその表現は高級で美しいので読み手のいくらかは下人や老婆が愚かであるという物語的事実に気がつかないのだろうとぼくは推測しています。
「羅生門」で描かれているのは愚かな弱者が邪悪なことをするという話です。
人間はときに弱く、ときに愚かで、ときに邪悪なことをします。
それはぼくたちも同じです。ぼくたちはときに弱く、ときに愚かで、ときに邪悪なことをしていまいます。(この前、ぼくはなめこが大切に冷蔵庫にしまっていたプリンを勝手に食べてしまいました。)
また人間はときに弱くかつ愚かでかつ邪悪なのです。これもまた事実だとぼくは思います。
繰り返すのですが「羅生門」は弱くかつ愚かで邪悪な下人と老婆の話です。
人間の学校ではエゴイズムがどうのこうのという話を、この「羅生門」を教材として、しばしばするのだそうです。エゴイズムとは利己主義のことですね。
考えたり調べたりするとわかるはずですが、エゴを大切にすること事態は悪いことではありません。ただその結果、人間は邪悪なことをする場合があります。邪悪なことは悪いことです。当然ですね。しかし、エゴイスティックであるというのと邪悪であるというのは同じことではありません。これも当たり前のことだとぼくは思います。
また、邪悪だというのと愚かだというのは同じことではありません。善良だけど愚かだという場合はあり得ますし、邪悪だけど頭がまわるという場合もあり得ます。
そして、弱者は必ずしも善良ではありません。弱者は愚かであるという場合があり得ます。
こういったことはそれぞれたいていの人間が経験的に理解することなのでしょう。
しかし、その3つが揃ってしまったらどうでしょう。
それでも人間は人間です。人間的尊厳や基本的人権は愚かで邪悪な弱者にも保障されます。それが倫理や法理というものでしょう。人間からそういった尊厳や権利を引き剥がして、生身の人間のようなものについてだけ取り扱うということは人間の実世界ではできません。
芥川はそれをやってみたのだろうとぼくは思いました。
フィクションの世界で、地震や災害や飢饉などで衰微した平安京というダークワールドを設定としてこしらえ、倫理や法理のとどかない社会の闇の部分をその中につくりだしたのだと思います。
そういう知的な作業をたくみにこなし、しかもそれを美しく仕上げるというのは並大抵のことではありません。
美しく仕上げるために要る仕事に1つには、むだをそいでシンプルにするという仕事があるでしょう。
そういった仕事ができるのはクールだとぼくは思います。
ぼくにはとてもできそうにありません。

オンライン授業拡大の中で浮き彫りになる「変われない公立学校教育」

オンライン授業拡大の中で浮き彫りになる「変われない公立学校教育」(朝日新聞)

新型コロナ感染症の影響により、様々な業種で業態変革が起こり、全社員が自宅で仕事を行う「リモート勤務」に切り替えた企業も多い。オンライン化できるのかと思われたような業種であっても、次々にオンラインを活用している(記事)

また、大学はオンライン授業をかなりの率で導入してきたが、公立の小中高の教育現場ではなかなか導入が進まない。教育委員会が主導してオンライン授業を実現しようという動きは、筆者の知る限り見られていない。(記事)

対面授業でこそ授業が成り立つと考える人がいるのも事実で、実際にオンライン授業を始めてそう感じている教員もいるが、その一方で、オンライン授業の良さを実感している教員、受講者もいるでしょう。
実際に、私が受けている大学の授業では普段はあまり挙がらない質問も、チャットという機能を使って普段より活発に行われています。
またいつか今回のような事態が起こるかもしれない、その中でオンラインへ一歩踏み出すのも意味のあることだと思います。

 

ピースサイン

「ピースサイン」は米津玄師さんの楽曲で、アニメ『僕のヒーローアカデミア』のオープニングテーマとして用いられました。

吹奏楽版のアレンジ演奏も盛んです。上の動画は東海大学附属大阪仰星高校吹奏楽部さんによる京都駅ビルでのステージの様子ですね。

↑これは丸塚中学校さんによる演奏、これだけ体を動かして、これだけの人数で、この響きを出せるのはすごいことです。

↑本ブログでも何度か紹介したことがある、ピアニストのまらしぃさんによるピアノ独奏版の「ピースサイン」です。まらしぃさんはグランドピアノを弾くと、ものすごく上手いんですよね。本当にピアノが鳴っています。

USJ、3カ月ぶり再開

USJ、3カ月ぶり再開 来場者「ただいまの気持ち」 (日本経済新聞)

ユー・エス・ジェイ(大阪市)は8日、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ、大阪市)の営業を再開した。新型コロナウイルスの影響で約3カ月間、臨時休業を続けていた。当初は入場者を年間パスポートを持ち、事前に予約した大阪府民に限る。マスクの着用も必須で、「3密」を避けながらの新しいテーマパークの楽しみ方の模索が始まった。(記事)

シュガーソングとビターステップ

「シュガーソングとビターステップ」はUNISON SQUARE GARDENさんの楽曲です。アニソンとしても人気の高い曲ですね。

上は公式PV、他にも多くの演奏動画がYouTubeで楽しめます。

↑アルトサックスによるカラオケに合わせた演奏、上手いと思います。

↑電子演奏に合わせた電子ドラムセットの演奏、本物より手数が多い??

↑ザ・フーパーズの未来さんによるカバー歌唱です。すごく良いボーカルだと思います。調とアレンジが違うので、また異なるおもむきです。

冒頭のドラムのようなLIVE演奏が楽しめる日が待望されます。

“POP VIRUS”

星野源さんです。『DOME TOUR “POP VIRUS” at TOKYO DOME』がNetflixにて配信されています。

YouTubeの公式チャネルで楽しめるこれらの動画は必聴・必見だと思いますよ。

星降る丘

『星を掴みに出かけた音楽家たち』は作曲家の小倉大志さんによる楽曲です。「星降る丘」はその中の1曲、日本の若手SAX奏者を中心に多くの音楽家・音楽愛好家に親しまれています。

冒頭の動画は以前、本ブログで紹介したSAX奏者の上野耕平さんをゲストとして招聘した、オールスターのようなキャストによる演奏です。是非、通してお聴きください。

小倉さんはSAX奏者としても有名です。Twitterではその演奏にふれることもできます。

若者や子育ての支援少なく、進む少子化 「結婚、出産避ける状況続く」 出生率4年連続低下

若者や子育ての支援少なく、進む少子化 「結婚、出産避ける状況続く」 出生率4年連続低下(毎日新聞)

厚生労働省が公表した2019年の合計特殊出生率は1.36と前年を0.06ポイント下回り、4年連続で低下。07年以来12年ぶりの低水準にとどまった。「25年度に希望出生率1.8を実現」の目標を掲げた政府の見通しを上回るスピードで少子化が進む現状が浮き彫りとなった。(記事)

今までの少子化対策に関する政策効果への懸念、コロナウイルスによる所得や雇用への悪影響もあり、社会状況的に非婚化は避けられないことが指摘されています。

家族を持つという幸福な生活の在り方が奪われるのは不幸なことです。家族を営みやすい社会や地域の在り方を皆で考え、追及していきたいものです。

『ジャンプ』支える若手作家たち 呪術廻戦、アクタージュ…危機感あった編集部の新人発掘が奏功

『ジャンプ』支える若手作家たち 呪術廻戦、アクタージュ…危機感あった編集部の新人発掘が奏功

『週刊少年ジャンプ』(集英社)で先月、人気絶頂で完結した『鬼滅の刃』。作者の吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)は、初めての連載でブームを巻き起こした。看板作品が1つ終わった中で「これからのジャンプは大丈夫?」と心配する声もあるが、アニメ放送が控える『呪術廻戦』や、多くの企業コラボや舞台化される『アクタージュ act-age』など、今、若手作家たちによる作品が人気だ。どちらも連載2年で漫画の枠を超える作品になったが、それは編集部が力を入れてきた“新人発掘”の努力の成果でもある。(記事)

出版不況と呼ばれる中、web漫画などの新たな競合先からいい新人を先に見つけなければならないという危機感から新人発掘を始めたそうです。これからはコミックを超えたキャラクターなどを売るコンテンツビジネスの可能性を切り開きたいと考えているそうです。

日本の漫画界をけん引してきた集英社とジャンプがみせる新たな才能に注目です。